マンスリーマンションでよくあるトラブルとは?対処方法と入居前の注意点を徹底解説!

マンスリーマンションでよくあるトラブルとは?


設備・備品に関するトラブル

マンスリーマンションは、短期~中期の滞在者が快適に生活できるよう、家具や家電が一通り揃っているのが一般的です。しかし、入居前後に思わぬトラブルが発生することもあるため、事前に知っておくことでスムーズに対応することができます。

設備・備品が揃っていない

入居時によくあるのが、「契約に記載されていたはずの備品が揃っていない」というトラブルです。例えば、テレビがない、寝具が不足している、冷蔵庫の中に備品リストにはあるはずの棚がない…といったケースも報告されています。
このような事態を避けるためには、入居直後に設備・備品リストと実際の室内を照らし合わせて確認することが大切です。不足や違いを見つけたら、早めに運営会社に連絡し、対応を依頼しましょう。

なお、物件によってはアメニティ(タオル・歯ブラシ・トイレットペーパーなど)が付属していない場合もあります。こうした日用品はご自身で準備する必要があるため、事前に確認しておくと安心です。

設備の汚れやにおい

マンスリーマンションは、清掃が専門業者により行われていますが、清掃が不十分だったり、見落としがあったりすることもあります。特に水回りのニオイやカビ、床や壁の汚れが気になるという声も少なくありません。
これらのトラブルは、運営会社の管理体制がしっかりしていない場合に起こりやすいため、物件選びの際には管理状況や清掃の評判を確認することがポイントです。予算に余裕があれば、築年数の浅い物件を選ぶと、より快適に過ごせる可能性が高まります。

設備・機器の故障

入居後によくあるのが、エアコンが効かない、テレビが映らない、Wi-Fiが不安定などの家電系トラブルです。これらは使用してみないと気づかないことが多いため、早期に発見して連絡することが重要です。

通常は運営会社が修理や交換に対応してくれますが、繁忙期や特殊な修理が必要な場合は、対応までに時間がかかることもあります。だからといって、自分で修理を依頼するのはNGです。修理代を自己負担しなければならなくなるケースもあるため、必ず運営会社の指示を仰ぎましょう。

また、ヤニ汚れや焦げ跡、破損など自身の過失による損傷があった場合には、退去時に原状回復費用が発生することがあります。丁寧に使用し、トラブルが起きた際は迅速に報告することが、余計な出費を防ぐ鍵になります。


契約に関するトラブル

マンスリーマンションは申込時に契約期間を決めて入居します。

途中で解約したい場合

急な転勤や家庭の事情などで、契約期間を満了する前に退去しなければならないこともあるでしょう。しかし、中途解約の対応は運営会社によって異なり、支払済の賃料が返金されないケースもあります。

トラブルを避けるためには、契約前に中途解約の条件をしっかり確認することが重要です。

契約を延長したい場合

「思っていた以上に快適だった」「もう少しこのエリアに滞在したい」と感じ、延長を希望する方もいるでしょう。

マンスリーマンションは定期借家契約というあらかじめ入居期間が決まった契約となるため、延長することができません。住み続けるためには、再契約をする必要があります。その際、再契約手数料と再契約期間に応じてクリーニング費用が追加で発生するので注意が必要です。

延長の可能性がある場合は、できるだけ早めに運営会社に相談しておくことがベストです。直前の申し出では希望通りの対応ができないこともあります。


居住者・環境に関するトラブル

マンスリーマンションは、一般的な集合住宅と同様に、隣人や上下階の住人と空間を共有して暮らす住まいです。そのため、生活音やごみ出しなど、生活環境に起因するトラブルが発生しやすいという側面もあります。

騒音トラブル

集合住宅で最も多いトラブルの一つが「騒音問題」です。歩く足音やドアの開け締め、テレビや音楽の音、友人などを招いたときの話し声、夜間の洗濯や掃除といったあらゆるものが、クレームとなり得ます。

特に夜間や早朝は、生活音がより響きやすく、他の住人にとっては睡眠を妨げる原因にもなります。また、音の感じ方には個人差があるため、「自分では気にならない音」でも、他人には「騒音」として受け取られてしまうことも少なくありません。

騒音トラブルは感情的な対立に発展しやすいため、周囲への配慮を忘れず、常に節度ある生活を心がけることが大切です。

ゴミに関するトラブル

ゴミのトラブルについては、「分別が正しくなされていない」「出す曜日や時間が違う」といったゴミ出しのルールに関するものがほとんどです。

マンスリーマンションでは、短期滞在者が多いため、地域ごとのゴミルールに慣れていないケースも多く見られます。しかし、ルールを守らないことで建物全体の評判が悪くなることもあります。

入居時にごみ出しルールが記載された案内が配布されている場合は、必ず目を通しておきましょう。案内がない場合は、自治体のホームページや運営会社に確認するのが安心です。


こうしたトラブルへの対処方法


証拠を残しておく

入居時に設備が壊れていた、汚れているといったトラブルや入居後に水漏れや雨漏りするといったことがあったときに、真っ先に行うのは証拠を残しておくことです。入居時に「壁にキズがある」「冷蔵庫のドアがへこんでいる」「エアコンが作動しない」といった状態に気づいたら、すぐにスマートフォンなどで写真や動画を撮って記録しておきましょう。

目で見られる形で証拠を残すことで、正しい状況を伝えることができます。運営会社にとっても、電話やメールなどで説明をするより、適切に状況を確認することができます。トラブルに巻き込まれたときに慌てないためにも、「証拠を残す習慣」をあらかじめ身につけておくことが、安心してマンスリーマンションで暮らすコツです。


運営会社窓口へ連絡をする

マンスリーマンションで暮らしていると、思いがけないトラブルに見舞われることがあります。そんなとき、最初にとるべき行動は「運営会社の窓口に連絡すること」です。特に騒音や隣人トラブルが生じた際は、当事者同士で解決しようとせず、必ず間に運営会社を挟むことが重要です。

運営会社によっては、トラブルに対応してくれる24時間365日対応のコールセンターを設置しているところもあります。契約の際、そういった会社を選ぶのがおすすめです。


故障を疑う前に確認をする

「家電が動かない」「水が出ない」「エアコンが効かない」そんなとき、「故障かな?」とすぐに思ってしまいがちですが、ちょっとした確認だけで解決するケースも意外と多いものです。

運営会社によっては家電にQRコードが設置されており、読み込むとトラブル時の対応を動画で確認することができます。ちょっとした操作で不具合が解消できることも多いため、こうしたサポート体制が整っている運営会社を選ぶと、トラブル時も安心して対応できます。


マンスリーマンションを探す際のチェックポイント


会社選びのチェックポイント

マンスリーマンションを選ぶ際、多くの人が立地や設備、家賃といった「物件そのもの」に目が行きがちですが、実は同じくらい重要なのが「どの運営会社を選ぶか」です。信頼できる会社を選ぶことで、入居後のトラブルを未然に防ぐことができ、万が一の際にも迅速・丁寧に対応してもらえます。

  • ・管理のサポート内容・対応時間(24時間365日対応の窓口など)は充実しているか
  • ・会社の口コミはどうか
  • ・会社の歴史や規模は信頼できるか


物件選びのチェックポイント

マンスリーマンション選びの中で、最も重要とも言えるのが「物件選び」です。特に在宅勤務の増加により、インターネット環境や防音性の高い構造が重要視されています。また、周辺環境のチェックも欠かせません。利便性の高い街だと思っていたら治安に不安があった、急な坂道の上の物件だったなどということも、事前の十分なチェックで防ぐことが可能です。

  • ・物件の構造(鉄筋コンクリート造、階数など)はどうか
  • ・設備は(オートロック、宅配ボックス、エアコン、インターネット環境)そろっているか
  • ・家具・家電、消耗品のリストは充実しているか
  • ・周辺環境(スーパー、コンビニ、駅からの距離)はどうか
  • ・地域の治安情報や口コミはどうか


契約関係のチェックポイント

マンスリーマンションはその手軽さが魅力の1つですが、契約である以上、内容にしっかり目を通すことが大切です。「簡単に解約できるだろう」と思っていると、中途解約でも家賃が返金されない契約だったというケースもあります。

契約書の内容は運営会社によって異なります。解約条件や延長の手続き、料金に関するルールなど、あらかじめ確認し、不明点は契約前に問い合わせておくことでトラブルを回避することができます。

  • ・キャンセル、途中解約、契約延長はできるか
  • ・可能な場合、それぞれの通知期限はいつか
  • ・違約金や手数料の条件や金額はどうか
  • ・途中解約の場合の返金はあるか

上記のようなポイントをチェックしておくことで、安心・安全で気持ちのよい暮らしを送ることができるでしょう。