物件探しのベストタイミングとは?
「7月から新しい部屋に住みたい」と思ったら、逆算して動くのが理想です。
では、実際にいつから探し始めるのが良いのでしょうか。
目安となるスケジュールを挙げると、こんな流れになります。
7月入居までのスケジュール目安
時期 | やること | ポイント |
---|---|---|
4月ごろ | 情報収集をスタート。希望エリアの相場を調べる。条件(家賃・間取り・駅距離)をリスト化。 | 新生活のイメージを固める大事な時期。早すぎて募集は少ないが、相場感をつかむのに最適。ネットや不動産サイトで情報を集め、通学時間や周辺環境も下調べしておくと良い。 |
5月ごろ | 内見を本格的に開始。複数の物件を比較しながら候補を絞る。 | 物件の空きが出始めるタイミング。実際に足を運んで日当たり・騒音・周辺施設を確認。気に入ったら早めに申込準備を。 |
6月ごろ | 契約手続きを進める。保証人や必要書類をそろえて本契約へ。 | 大家さんも「7月入居予定」として動きやすい。申込から契約まで1〜2週間かかるので、遅くとも6月中旬までには動きたい。家賃発生日や入居可能日の調整も忘れずに。 |
7月 | スムーズに入居開始。鍵の受け渡しや引っ越し作業を行う。 | 契約後は引っ越し業者の手配やライフライン(電気・ガス・水道・ネット)の開通準備を。事前に段取りしておけば慌てず新生活を始められる。 |
この流れを意識すると、ただ「物件探しをする」ではなく、
- 4月は 相場研究と準備期間
- 5月は 実際に動いて候補を作る時期
- 6月は 契約に集中する時期
- 7月は 入居の仕上げ
と、それぞれ役割がハッキリしてきます。
👉 特にポイントは 5月から6月にかけての動き。この時期にどれだけ準備できるかで、希望条件に合った物件に出会えるかどうかが大きく変わります。
早すぎても遅すぎてもNG?
物件探しは「早ければいい」というものではありません。
- 3か月以上前(4月以前)
この時期に探しても「まだ募集を開始していません」と言われることが多いです。空室予定が出るのはだいたい2か月前からなので、早すぎると実際に選べる物件が限られます。 - 直前(6月下旬〜7月直前)
入居日が迫ってから探すと、条件の良い物件はすでに埋まっている可能性が高いです。「駅近」や「築浅」といった人気条件は特に早く決まってしまいます。
こうした事情から考えると、やはり探し始めのベストは5月ごろ。早すぎず遅すぎず、ちょうど良い時期に動くことで選択肢が広がります。
大家さんや管理会社の本音
実際に大家さんや管理会社は、入居時期についてどう考えているのでしょうか。
ここでは管理会社の担当者さんに話を聞いた体でまとめてみました。
Q:申込から入居まで、どのくらい空いても大丈夫ですか?
管理会社担当者Aさん:「正直、1か月以内が理想です。あまりに間が空くと『本当に入居するのかな?』と不安になるんですよね。」
Q:例えば5月に申し込んで7月入居はどうですか?
担当者Aさん:「ケースによりますけど、2か月先だと待ってもらえないこともあります。大家さんからすると『空室期間の家賃がもったいない』という感覚があるので。」
Q:ではどうするのがベストですか?
担当者Aさん:「6月に契約して、7月入居が一番スムーズですね。どうしても早めに確保したいなら、大家さんに事情をきちんと伝えて交渉するといいと思います。」
このように、貸す側からすると「申込から入居までは1か月前後」が理想なのです。
だからこそ、探すのは5月から、契約は6月という流れが王道になってきます。
おすすめの探し方Q&A
ここからは、7月入居を考えるときに気になるポイントをQ&A形式でまとめました。
Q1. 夏休みから入居したい学生はいつ動くのがベスト?
A. ゴールデンウィーク明けから動き始めるのがおすすめです。多くの人の部屋探しが落ち着いたあとで空室も出やすく、ちょうど良いタイミングになります。
Q2. 内見はどんな時期に行くと良い?
A. 梅雨の6月は湿気や雨漏りのチェックに向いています。さらに夏前ならエアコンの効きや日当たりを確認できるので、実際の住み心地をイメージしやすいです。
Q3. いい物件を見つけたらすぐ申込すべき?
A. はい。特に駅近や築浅などの条件が良い物件は数日で埋まることもあります。「少し考えます」と言っている間に他の人に取られるケースも多いので、準備を整えてから内見に行くことが大切です。
Q4. 遠方に住んでいて内見に行けない場合はどうする?
A. 最近はオンライン内見も一般的になっています。ビデオ通話で部屋を見せてもらったり、動画を送ってもらう方法もあります。ただし契約前に一度は実際に訪れて周辺環境を確かめるのが安心です。
都市部と地方での違い
最後に、都市部と地方での物件探しの違いについて触れておきましょう。
- 都市部の場合
人気物件はすぐに埋まってしまいます。7月入居を狙うなら、5月には本格的に動き出し、6月中には契約を進めておくのが安全です。 - 地方の場合
都市部に比べて空室が多いため、直前でも見つかるケースがあります。ただし「選べる幅」を広げたいなら、やはり2か月前から探し始めるのがベターです。
都市部でも地方でも共通して言えるのは、準備が早い人ほど選択肢を確保できるということです。