夏の“室内熱中症”から身を守れ!賃貸暮らしで気をつけたい住環境と睡眠対策

「熱中症って、外でなるもんでしょ?」
…って思っている人、実は多いんです。でも、ここ数年で増えているのが家の中で起こる“住宅内熱中症”
特に賃貸に住んでいる一人暮らしの人や築年数が古い物件に住んでいる人にとってはじつはけっこうリアルなリスクになっているんです。

この記事では、

  • なぜ住宅内で熱中症になるのか
  • 賃貸物件ならではの注意点
  • 熱中症を防ぐための暮らし方

などを、わかりやすく解説していきます。

夜も危ない!? 賃貸物件で増える「住宅内熱中症」って?

住宅内熱中症=エアコンをつけていても起こる?

熱中症っていうと、真夏の昼間、外で起こるものって思いがちだけど、
実は室内での発症が全体の約4割を占めてるって知っていましたか?
とくに最近は、住宅の構造や断熱性能の差によって、夜のほうが暑くなる部屋もある。
「寝てる間に脱水してた」「朝起きたら頭が痛い」「体がだるい」……
これ、もしかしたら夜間熱中症かもしれません。

住宅内熱中症が起きやすい時間帯・場所まとめ

時間帯状況例
日中(12〜15時)室内でも直射日光が当たる南向きの部屋、風通しが悪い場所
夕方〜夜熱がこもったまま冷えず、室温が下がらないロフトや2階
深夜〜明け方エアコンを切って寝た、窓を閉め切ったまま寝た部屋
特に注意すべきなのが「夕方〜夜」
アスファルトやコンクリートが熱をため込み、夜になっても熱気が放出されず室温が下がらないパターンが多いんです。

 賃貸の「熱がこもる構造」ってどんな物件?

  • ワンルーム/1K物件:窓が1方向しかなく風が通らない
  • ロフト付き物件:上部に熱気がたまりやすい
  • 築30年以上の木造アパート:断熱材が入ってない/薄いケースも

特にロフトって一見オシャレだけど、夏は“灼熱地獄”になるリスク大
夜になっても気温が35℃以上あるなんてことも…。


一人暮らし×熱中症リスク!「孤独な夜」が危ない理由

夜間に起きる熱中症の怖さは、「気づかれにくい」こと
特に一人暮らしだと、具合が悪くなっても誰にも気づかれず、朝まで放置される危険性があるんだよね。

こんな症状、寝不足じゃなく“熱中症”かも?

症状よくある勘違い
朝から頭痛がするスマホの見すぎかな?
体がだるくて起きられない寝不足かも
のどがカラカラ、口が乾く冷房のせい?
汗をかいていないのに暑い自律神経の乱れ?

こういう「微妙な体調不良」って、つい放置しがち。
でも実は、夜間熱中症の初期症状って言われてることも多いんです。

とくに注意したい層はこの人たち!

  • 学生の一人暮らし(エアコンをつけずに寝がち
  • 高齢者の単身世帯(暑さに鈍感、節電しすぎ)
  • 深夜勤務・日中睡眠の人(外気温ピークで睡眠)

    一人だからこそ、「大丈夫かな?」と思ったらすぐ対策をとることが大切です。

断熱材ゼロ!? 古い賃貸物件の“夏のヤバさ”をデータで検証

築年数が古い賃貸物件、特に木造アパートって「冬寒い・夏暑い」が定番だけど、
本当に命に関わるレベルで“暑くなる”ことがあります。

🏗 構造別の室温比較(東京都内 8月のある日・日中無冷房)

建物構造平均室温(14:00時点)備考
木造(築30年)38.2℃天井からの熱が直撃、断熱材なしのケースも多い
RC造(築20年)34.6℃熱はこもるが冷房効率は良い
鉄骨造(築15年)36.0℃日差しで外壁が熱くなる、断熱性能次第

特に木造の古いアパートは、昼に吸収した熱が夜に室内へ放出されて、深夜でも室温が35℃超えなんてことも。

内見時にチェックすべきポイント

  • 壁が薄くて外の音がよく聞こえる → 断熱材が入ってない可能性
  • 夏場に部屋に入った瞬間ムッとする → 換気・断熱性能が低い証拠
  • ロフト付き、天井が高い → 上部に熱がたまりやすい

住んでから後悔しないためには、内見で「暑さ」を意識するのが鉄則

エアコンがない賃貸、どうする?対策グッズ&乗り切り術

「え、いまどきエアコンついてないの!?」
って思うかもしれないけど、意外とあるんです、エアコンなし物件。築古アパートや、ロフト付きワンルームなどでは特に多く、真夏はまさに“命がけ”。
じゃあどうしますか?
今すぐ引っ越せないなら、できる範囲で対策するしかない!

対策アイテムまとめ

カテゴリアイテム例ポイント
空気の流れを作るサーキュレーター、扇風機窓の反対側に置いて風の通り道を作る
熱を遮る遮熱カーテン、アルミシート窓からの熱をカットして室温上昇を防ぐ
体を冷やす冷却ジェルマット、冷感敷きパッド接触冷感で“ひんやり寝具”に変身
ポータブル冷房スポットクーラー、ウィンドウエアコン賃貸でも工事不要!電気代節約にも◎

エアコン交渉、実はできるかも?

「エアコン壊れてるけど、言い出しにくい…」
そんなときは、大家さんや管理会社に相談してみて。
実際に、

  • オーナーが新品に交換してくれた
  • 入居者が費用を負担して設置OKになった
  • 家賃を少し下げてもらえた

    なんてケースもあります。

熱帯夜でも快眠したい!賃貸でもできる睡眠環境の整え方
エアコンがあっても「なんか寝苦しい…」って思うことありますよね?
実は“暑さ”だけじゃなく、“寝具・光・湿度”も快眠を妨げる原因になっているかもしれません。

 快眠をサポートする工夫あれこれ

空気を動かす

  • サーキュレーターは上向き&壁に当てて空気を循環
  • 窓は2ヶ所開けて対角線上に風を通す

寝具を冷やす

  • 接触冷感素材のシーツ・ピローケース
  • ジェルマットやアイスノンで“首元・足元”を重点冷却

環境を整える

  • 照明はオレンジ系の間接照明(交感神経を落ち着かせる)
  • 小型の除湿機 or 寝る直前に加湿(湿度50〜60%が理想)
  • 窓用遮光カーテンで朝日による寝苦しさを軽減

「ナイトキャップ」や「入浴剤」も助けになる!

  • ナイトキャップ:寝汗や枕の摩擦を減らして、頭皮の温度調整もサポート
  • 入浴剤:入浴による深部体温のコントロールで入眠をサポート(ぬるめのお湯で15分が目安)

こういう“プチ快眠習慣”を積み重ねて、熱帯夜でもしっかり休める環境にしていきましょう!

賃貸物件選びの新基準「夏に強い家」ってどんな家?内見時にチェックすべきポイント

チェック項目ポイント例
窓の向き・数南向き+2面採光が理想。北・西向きは熱がこもりやすい
断熱性能壁が厚い/外の音が聞こえにくい=断熱材入りの可能性が高い
エアコンの有無・年式設置済みか?型番・製造年をメモしておくと◎
階数・構造最上階・ロフト付き・木造は夏が暑くなりやすい
風通し部屋の対角線に窓があると、風が抜けて涼しくなる

最近は「省エネ基準適合住宅」「ZEH賃貸(ゼロエネルギーハウス)」みたいな、断熱性が高く光熱費も抑えられる物件も増えてきていますよ!

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